「デザインカラーに挑戦してみたいけど、正直、ダメージが怖い」
カウンセリングで本当によく聞く言葉です。ハイライト、バレイヤージュ、インナーカラー。立体感や透明感が出る反面、「髪が傷む」というイメージが先に立ってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、デザインカラー=必ずダメージが大きいというわけではありません。ただし「やり方次第で、結果は大きく変わる」というのが、20年以上デザインカラーに向き合ってきた私の実感です。
この記事では、都内サロンで店長兼TOPスタイリストとして約20年、パリコレクションやロンドン・東京ファッションウィークにも参加してきた経験から、デザインカラーとダメージの関係について率直にお話しします。
なぜデザインカラーでダメージが出やすいのか
デザインカラーが難しいと言われる理由は、実はとてもシンプルです。
ブリーチや薬剤を使う工程が多いこと。髪の履歴(過去のカラー・パーマ・縮毛矯正など)が複雑なこと。そして、放置時間や塗り分けの判断が非常にシビアであること。
にもかかわらず、短時間・流れ作業で行われるケースが少なくありません。
「色はきれいだけど、数週間でパサパサになった」「切れ毛が増えた」といったトラブルの多くは、ここに原因があります。私自身、他店で施術を受けた方の髪を見てきた中で「なぜこうなったのか」を検証する機会が何度もありました。ほとんどの場合、工程のどこかで判断を急いでいる痕跡が見えます。
デザインカラーは、見た目以上に繊細な技術です。「色を入れる」だけでなく、明度差やコントラスト、立体感の設計まで考える必要があるからこそ、ひとつひとつの判断が仕上がりと髪の状態を大きく左右します。
ダメージを抑えるために本当に大切なこと
HAMONでは、あらかじめ決められたレシピでデザインカラーを行うことはありません。
理由は単純で、髪は一人ひとり違うからです。髪質、ダメージの出方、カラー履歴、日常のスタイリング習慣、そしてその日のコンディション。これらを見極めながら、薬剤の強さ・塗り分け・放置時間を細かく調整していきます。
結果として、施術時間は平均で3時間ほど。内容によっては5〜6時間かかることもあります。
これは効率が悪いのではなく、ダメージを最小限に抑えながら色を成立させるために必要な時間です。0歳から100歳まで幅広い年齢層の施術を経験してきましたが、年齢や髪の状態に関係なく、この「見極めと調整」の工程を省くことはできません。
「傷ませない」ではなく「傷ませにくく」
正直に言うと、ブリーチを使う以上、ダメージをゼロにすることはできません。
大切なのは、必要以上に傷ませないこと。そして、数年後もカラーを楽しめる状態を保つこと。伸びてきた時に違和感が出ないこと。色落ちまで含めて「デザイン」として成立すること。HAMONでは、ここまでをゴールに考えています。
だからこそ「今すぐ派手にしたい」よりも「長く楽しめるか」を大切にしています。これはお客様のためであると同時に、私自身が現場で多くの失敗例と回復例を見てきたからこそ行き着いた考え方でもあります。
デザインカラーで失敗したくない方へ
もしあなたが、デザインカラーに興味はあるけど不安を感じている、以前ダメージで失敗した経験がある、年齢的に無理かもしれないと感じている——そんな気持ちを持っているなら、一度カウンセリングだけでもお越しください。
「失敗したくない」「他店で断られた」というご相談は、実際にとても多くいただいています。遠方から通ってくださる方もいらっしゃいます。
髪色は見た目だけでなく、気分にも影響するもの。傷ませるためのカラーではなく、気分が上がるためのデザインカラーを。HAMONでは、そんな時間を大切にしています。
